実を言えば、本書の構成を担当した私自身、宮岡氏とともに『METAL MAX』の第1作目を作りあげたメンバーでした。
ヒトとクルマとの関係性、既存のRPGには珍しい西部劇を土台にしたテーマ。
ゲームとして荒削りな部分は多かったと思いますが、それでもなんらかの新しい方向性を提示できたのでは、と思っています。
それから2年。ついにというか、やっとというか、今回の新作『METAL MAX2』の登場です。前作で好評だった、戦車システムやモンスター狩りシステムに磨きをかけ、ますます新しく(私が言うのもヘンですが)面白くなって帰ってきました。
戦いとは何か?成長とは何か?さらにはゲームの楽しさとは何か?このゲームは、遊べば遊ぶほど、プレーヤーに対して様々な問いかけをぶつけてきます。そして、その疑問に答えてゆくことが、すなわち今後のRPGの進むべき可能性を、見つけ出してゆく手掛かりになるのです。
たまたま、仕事の都合で今回のゲーム制作には参加することができませんでしたが、こうして本書の編集という形で『METAL MAX2』に関わることができたのを、私は心からうれしく思っています。(富沢昭仁)