桝田:いやあ!完成しまね!
宮岡:長かったなァ!うくく…。
全員:やったー!終わったー!(拍手)(拍手、しばらくつづく)
門倉:データ(イースト)さんからサンプルROMをもらってやってみたんだけど…いーですねー!いいです!
宮岡:そう言っていただけると、本当にうれしいですよ!
桝田:山本さん?もうおやりになりました?
山本:あ。すいません。ファミコン持ってないもんですから(笑)。
富沢:そういえば、山本さんと宮岡さんと木村さん、3人とも同級生だって聞きましたけど。小学校からの。
木村:そうなんです。山口県防府市松崎小学校の(笑)。ボクだけ中学校がちがうんだけど。高校でまた一緒になって。
宮岡:クラブも一緒でしたよ。文芸部という。
山本:わはははは。
桝田:でも珍しいね!そこまで長いっていうのも。(この話題、しばらくウケる)
宮岡:まあその、このゲームをつくりはじめた頃は、ファミコンRPGの絶頂期って時期でしたからね。ところが出るRPG出るRPG、みんな同じに見えたんですよ。
木村:本当は、ボクら3人、ボードゲーム風のゲームをつくろうって話で、企画を練ってた。ところがどうも、これは、というアイデアが出なくてね。
富沢:そしたら、桝田さんから連絡がありましてね。どうも、データイーストは本気でやるらしい、と。
桝田:本気でやるからには、売れなきゃいけないでしょ。
門倉:あ、それでね!RPGに!うーん。
宮岡:3人とも、もともとRPGが好きだったし。それにちょうどぼくは、乗り物に乗れるゲームをつくりたいという願望があった。戦闘のあるゲームで乗物とくりや、こりゃもう戦車っきゃないでしょう!
木村:そこから企画が通るまでははやかったよね。
桝田:そのあとが遅かったりしません?
宮岡:へへへーっ。申しわけないっ!
門倉:でも、あれですよ。けっこう変わってますよ。このゲーム。セリフもおかしいし。
山本:こないだ宮岡の事務所で、初めてゲーム画面、見せてもらったんですけど、思ってたより絵がきれいなんで、びっくりしました。
富沢:この世界には、山本さんのモンスターがハマったなって、みんなで話してます。それに音楽もいいですよ。とくにあの、指名手配の怪物と会うと。戦闘する時の曲がちがう、あれ!
木村:あれはいいよね!
富沢:出たなーっ、てかんじ、あるでしょう。
桝田:で、どーんと山本さんの、イっちゃってる怪物がくるんだよなー!
宮岡:とてもこういう仕事、初めての人とは思えませんね。
山本:いや、絵かきさんがうまいデジタイズっていうんですか?
門倉:音楽のプログラムもいいですよ。けっこういい音で鳴らしでくれてます。
桝田:くわしいから。門倉さんは。ゲームよく知ってるもん。
宮岡:ヘタすると、ぼくらよりやりこんでますよ。ネオジオも持ってるし。
富沢:WINKとか工藤静香とかの仕事やっくゲームするんてありますねー。
門倉:アッハッハッハッ。
木村:『メタルマックス』のCDは出さないんですか?
門倉:ん~。いまのところ、ないです。そーゆー話は。だけどこの仕事、やってて楽しかったですよ。すっごく。ゲーム自体もそうなのかしんないけど、音楽にも制約がなくて。自由にやらせてもらったってかんじで。
木村:たしかに、このゲームくらいいい加減に先に進めるRPGも珍しいよね。
宮岡:それがポリシーだったからね。このゲームの。
富沢:他の人と同じことやっても、つまんないですよ。流れより先にいくか、流れにさからうかですよ!
宮岡:それだよね。それ。ドラクエもFFもストーリーって方向を向いてるときだから、あえて流れにさからうゲームにしたかった。
木村:ストーリーじゃなくて、世界だと。世界観で勝負してるんだ、『メタルマックス』は。
桝田:というところで、そろそろ時間がなくなってきました。では最後にユーザーの皆さんに向けて、ひと言ずつあいさつを!
木村:けっこういいデキだと思います。楽しんで下さい!
富沢:流れにさからってるし、ちょっと先にいってる部分もあるかな。まあそういうわけで、遊んでやって下さい。
宮岡:ふつつかなゲームですが、皆さんにかわいがっていただければ光栄です。
門倉:けっこういいです。ヘンです。きてます。音楽もよろしく。
山本:山本です。モンスターをかきました。
桝田:マスダでございます。データイーストのプログラマーのみんなのぶんもやります。買って遊んでね!(笑) え?あと10秒ある?じゃ、最後にみんなで、ほら!(全員、起立)
全員:ワン、シー、せーのッ!